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松寿園 Diary

駆け足のイギリス研修、行って参りました。
ロンドンは非常に人が多くイギリス人を見つけるの方が難しいというだけあって、
色々な国の人が混ざり合っていました。
ロンドンでは老人ホームをみせてもらって来たのですが、民家改修型で、閑静な住宅地にあり、どれが老人ホームだかはまったくわかりませんでした。
入居している方は色々な国から来ている人で、何もかもが違うから、個人個人のケア、まず把握することも大変と施設のスタッフがおしゃっていました。
内部の写真は撮らせていただけなかったので、タワーブリッジの写真を添付します。明日から、スウェーデンの別のところで実習開始です。また、ご報告致します。(石山)
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より良いケアの実践には、その人をよく知る!ということが必要です。
EU諸国は移民が多いでしょうから、介護職の立場として「その人らしさ」「家庭的」「個別ケア」の実現のためには、それぞれの文化・風土まで掘り下げて理解し、尊重しなければなりません。想像するだけでも日常的な行き違い、誤解、苦情、理解不足から生じる信用失墜・・・様々なリスクがありそうです。今のところ日本人だけを介護させていただいている私たちとは違う介護の技量が求められているのでしょう。
まさか、利用される方々に「郷に入れば郷に従う」精神を求める・・・というわけではないでしょうから・・・。(正田)
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by rokkoudai | 2010-06-30 17:26 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

スウェーデンでの研修報告を致します。この土曜日は王位継承権のある王女の結婚式だったので、スウェーデン中がお祝いムードで一杯でした。
今回の実習先はマルメの北にあるランスクローナという海辺にある町です。下の写真が実習先の高齢者住宅です。
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実習する場所は高齢者住宅の3階のフロアなので、外から3階の呼び出しボタンを押すと、インターホンで応答し、職員がドアを開けてくれました。建物は5階建てで、1,2,3,4階に高齢者が住み、全部で45人とのこと。
3階のフロアには12人の高齢者が住んでいて、職員は全部で8人。勤務体系はものすごく複雑で、日勤帯はおおよそ3人のスタッフが12人の介護にあたっていました。深夜帯(20:45~07:00)はこの住宅全体に職員が2人~3人とのこと・・・、なぜ、2~3人なのかというと、市の財政難で、以前は3人だったのに、減らされているそうです。朝、ご夫婦の援助に入らせてもらいました。ご主人は寝たきりで、言葉でのコミュニケーションも難しい様子でした。奥様は車椅子ですが、コミュニケーションは可能でした。2人の離床にはリフトが使われ、おむつ交換は日本ともデンマークとも違いました。デンマークのような使い捨ての薄いスポンジにお湯を含ませて拭き、タオルでふき取っていました。
朝食は7:30~10:00にとり、10:30~11:30がお茶の時間、13:00~13:30が昼食時間、15:00~16:00に午後のお茶の時間、夕食は18:00~18:30、夜のお茶の時間が19:00となっていました。特に決められたスケジュールもなく、皆様ご自分の部屋や共有スペースで過ごされていました。
今日は正規スタッフが夏休みに入る間にアルバイトに入る人たちへの説明会が13:00からあり、
私もそれに加えてもらったのですが、15人のアルバイトたちが来ていましたが、その半分が外国人でした。高齢者介護は労働条件は悪いし、資格が無くても働けるので、若いスウェーデン人たちはあまり望まない職業になっているとのこと。正規の職員も高齢者が外国人のスウェーデン語を理解できるか危惧していました。
スウェーデンで感じたことは、高齢者施設はもうないとのことだったのですが、実習先は施設のような感じで、時間・時間で介護しているように感じました。労働時間も週末は10時間働いたり(7:00~12:00、17:00~21:00)、デンマークの完全8時間制とは違っていると感じました。
スウェーデンに来て、言葉のカベを感じており、デンマークの時の様に動けないので、非常に歯がゆいですが、じっくり観察して、実習させてもらおうと思います。
(石山)

スウェーデン語ってあるんですね!?
北欧イコール=福祉先進国というイメージを持っている日本。レポートを読むと・・・なかなか向こうも大変!と感じさせられます。もちろん逆もまたありき。日本の介護の良さ、課題なども国境を越えて橋渡しをする方法がまだまだ介護の領域は弱い部分があります。国々の生活・文化に左右される所もありますが、やっぱり閉鎖的なのかなあ・・・この業界、、、と思わされます。
肌で感じること、自分の目で確かめられること、体感することで体得できることって貴重です。井野中の蛙にならないように常に外向き内向き感覚のバランスは磨いていきたいと思うこの頃です。
それにしても、正規職員が夏休みに入るためのアルバイトってどういうこと?
日本の介護も多国籍で支えていくということが近い将来の現実となるでしょう。そう考えると・・・ゲストお一人お一人の生活歴を背景とした家庭的な介護や個別ケアの行く末は・・・不安になります。なんだか、もっともっと高齢者介護のやらなければならないこと、できること、努力目標、理想等の交通整理を行い、現実路線(基本)の徹底された教育プランを定着させていくことが大切になってくるような気がします。言葉の問題、専門性の問題、心持ちの問題・・・これらは、日本人であっても抱える問題。さらに介護は、人を支える”人間支援力””生活の達人”でなければ他人様を支えることなどできようがありません。学校教育の段階から”老い””死”というものを通した生活力・生きる力を高めるカリキュラムの構築が必要ではないでしょうか。
介護も異業種同様、理想と現実のギャップの中で日々試行錯誤さまよっておりますが、人材という資源が枯渇してしまっては・・・。
「人生の最終ステージも捨てたもんじゃない!」世の中の実現のために、今日も職員みんなで大汗をかかせていただいた夏至の一日でした。(正田 貴之)
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by rokkoudai | 2010-06-21 20:14 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

今週はオーデンセにあるアルツハイマー協会に行ってまいりました。ここのすごいところは、多大なるボランティアの力で運営しているところです(センターのリーダーは有給)。加えて、若年性の認知症の方々を対象としたプログラムもあるのはすごいと思いました。
初日はまず、朝9:00過ぎににビリヤードクラブ(このメンバーは認知症)の方が来て、30分ほど、コーヒーを飲んでのんびりした後に、ビリヤードを楽しみます。ご家族に連れてきてもらう方もいれば、タクシーでくる方もいます。認知症のご主人を持つ、奥様に話を聞いたところ、”ここにくれば仲間がいるのが嬉しいし、夫のことも理解してもらえているのでありがたい”とのこと。ご主人が認知症であることは理解しているが、そのことで、自分の気分の浮き沈みがあり、気持ちが落ち込むと目の前が真っ暗で、将来に対する不安が大きいばかりで、絶望的な気持ちになるが、ここに来て、同じ境遇にある方と話をすると楽になるし、また、夫も楽しんでいる姿をみるのが嬉しいと話していました。
午後は記事の書き方について講師を読んでの講義でした。今度、別の市にある”認知症カフェ”を訪問し、取材をして、それをアルツハイマー新聞(ネット新聞)に掲載するための記事を書くのだそうです。その講義に来たメンバーは15人弱だったのですが、自己紹介をした際に”私はアルツハイマーで・・・”とか”アルツハイマーの診断を5年前に受けました”と次々におしゃっているではありませんか!もちろん、デンマークの全ての方が、そのように告白できるわけではないと後から聞きましたが、認知症がありながら、新聞作りなどの活動の場があるのも素晴らしいと思いました。
アルツハイマー新聞→→→http://www.alzheimer-avisen.dk/
添付の写真一枚目はアルツハイマー協会の外観、二枚目は室内の写真です。
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では、またご報告します。(石山)

オーデンセとは、アンデルセン童話発祥の地!で有名な場所。のようです。船橋市(姉妹都市)にある「アンデルセン公園」は子供に人気のスポットとして有名です。
さて、今回は、アルツハイマー協会のレポートでした。
人、プログラム、設備の3点セットがそろっているような印象ですね。そして、認知症であっても、妙に病人扱いせずに、接するということに1つの方法論があるように思われます。人は同情されるということには、敏感に反応するものですから。同情ではなく、共感できるようにしていきたいものです。
自立と依存と過保護。その狭間の中で揺れ動きながらいずれにも偏りすぎずない、微妙な加減を1人1人微調整することに「その人らしさ」を支援させていただく視点があります。
それにしても、デンマークのお年寄りからは、底知れぬエネルギッシュなパワーを感じるのは私だけでしょうか?そのパワーの源はどこから来ているのでしょうか?
根性だったら、日本のお年寄りは負けるはずが・・・。でも根性だけでは生きていけないか。
デンマークの方には根本的に楽しく生きる術が染みついているのでしょう。・・・と考えると自分自身も今から人生を楽しまなくては!ということになりますね。(正田)
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by rokkoudai | 2010-06-01 00:37 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

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今日は、デンマークの食生活についてリポートします。
デンマークはとても質素です(笑)
温かい食事は一日に一回しか食べません。朝は黒パン(デンマークオリジナル)か食パン(日本のものより小さい)にバター+チーズかバター+ハム、もしくはバター+チーズ+ジャム。他にはオートミールや黒パンのおかゆ、ヨーグルトなどです。
高齢者は食べませんが、もう少し、若い世代になると、シリアルも食べます。
昔は一日のメインの食事である、温かい食事を昼間にとっていたようですが、最近は夜にメインの食事をすることが、多いようです。高齢者住宅などでは、昼の所と夜のところがあります(そこに住んでいる高齢者たちが決める)
昼食は黒パンにチーズやハムなどを乗せて、お弁当に持っていったり、上に乗せる具(にしんの酢漬けなど)を別に持っていってオープンサンドにして、食べたりします。デンマークは物価が高く、昼食を毎回、外食という人はあまり見た事がありません。働いている人はお弁当か、職場に社内食堂があれば、そこで食べます。ちなみに高齢者住宅だと、高齢者と同じものを食べます。
メインは伝統的なデンマーク料理というと、鶏肉、豚肉、牛肉、魚の料理(大体はオーブンで焼くようなもの)になんらかのソースがつき、ジャガイモです。
最近は日本と同様、イタリア料理やタイ料理、中国料理なども食べるので、バラエティに富みます。高齢者はパスタを好まなかったりと、異国の料理に閉鎖的であるのは世界共通かもしれません。
写真一枚目は一日のうちのメインの食事(温かい食事)です。
二枚目は黒パンにバター+チーズ、赤い色の飲み物はジュースなんですけど、水で希釈して飲むんです。デンマーク人は子供から大人まで、皆、飲みます。種類も色々あります。カップにはコーヒーが入ります。コーヒー好きで、一日中、飲みます。
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感想!
痩せちゃう!寂しい!もっとなんか食べたい!
日本人がいかに贅沢して中性脂肪を蓄えているかがよくわかりました。(堂前)
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by rokkoudai | 2010-05-29 22:27 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

「海外研修報告5」で福祉に対する行政の関わりの重要性について触れましたが、石山さんから北欧の福祉行政について早速レポートしてくださいました。

北欧は多くの市民が自分たちの税金が何にどう使われるのか、というより、何にどう使うか、熱心に考えるというべきでしょうか。
ちなみに投票率は80%くらい(私の記憶なので、正確な数値ではないですが・・・)で、市議会レベルだと、議会は夜に開かれます。皆、昼間は自分の仕事があるからです。当然、市議会議員にお給料はありません(その時間に対する時間給はありますが)。昼間は会社員だけど、市議会議員とか、昼間は学校の先生だけど、市議会議員などは普通です。
介護に携わる職員はすべて、公務員です。労働環境は法律で守られています。
例えば、浴室(デンマークはトイレとシャワーが一緒にある)はどれくらいの広さが必要だとか(これは介護者が二人入って介護できる広さ)、移動介助に使うリフトを使う場合は
必ず、二人で行うとか、要介護者はもちろん、介護者のことも守ってくれています。
市役所で働くデンマークの職員と直接、話したことはないのですが、皆、日本のように異動がないので、その専門分野に特化しやすいのではないのでしょうか。加えて、長年勤めていたから、階級があがるということもありません。デンマークではどこどこの課長さんが定年で辞めたとしましょう、日本だと、その組織内の誰かが昇進となるのが大部分だと思いますが、デンマークは”これこれの課長職、求む!”のように外部から募集することになります。日本とは違いますよね。
(石山)


上記、レポートを整理すると・・・
①市民の感覚の違い! 税金は徴収される<どのように有効に使うか。という発想の違い。
②議会の違い! 職業議員ではなく、一般の方が議員として活躍している。という距離感の違い。
③介護職員の違い! すべて公務員!福祉は国が責任を持つ!国民の安心は国が行う!という姿勢の違い。
④公務員の違い! 異動のないリスク<専門性の追求!という仕組みの違い。
福祉を育む土壌を耕していかなければならないのですが、花を咲かせるためには、様々な立ち位置にたって福祉(福祉だけではないですよね)を見ていかなければならないようです。
もちろん、北欧のマネをすればよい!ということにはなりませんが、「マネブ」ことは成長の近道への重要なヒントになるでしょう。
国民性の違い!一言で言うとそうなりますが・・・。その違いとは・・・。
それは・・・やはり、「他人ごとではない!」「人任せにはできない」という自立心(自律心)の違いなのかも・・・。日本人は他人ごとにするってところあるような・・・。
お年寄りばかりに自立を求める介護保険ではなく、先ずは自分自身の自立(自律)と向き合うことが求められているような気がしてなりません。自分で書きながらドキッとします。
(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-24 22:27 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

さて、今回は今週お世話になった訪問介護のご報告を致します。

デンマークは日本に比べて、のんびりゆったりなのですが、訪問介護はデンマークなのに、結構、慌しく感じました。一日のスケジュールをざっと、お伝えします。デンマーク人名だと読みにくいと思うので、仮名をつけさせてもらいます。
まず、”日勤”は7:00~15:00を指します。次の15:00~23:00は”準夜勤”、23:00~7:00までが”夜勤”となります。
日勤者は朝の申し送りを皆でします。本日の訪問予定を確認し、その場でヘルパー同士が再調整。
例えば”佐藤さんのところは二人必要だから、誰か、来てくれない?”等。夜勤者からの申し送りもその場で行われます。ただ、夜勤者は別の詰め所にいるので、その連絡はリーダーがします。申し送りが7:30頃に終わり、掃除用具を車に積んで、いざ、出発。
今日は朝からこの道8年のベテランヘルパー(仮に安西さん)に動向。
最初に小田さんのうちへ行き、浴室でシャワー介助と服薬介助。タバコでクッションやイスを焦がしていた。浴室にかけてあるタオルは頭用、お尻用に分けてあり、他には夫用、ヘルパー用、お客様用など。安西さんに聞くと、訪問しているお宅全てにこの形式をお願いしているとのこと。コーヒーと小さなシューアイスをご馳走になる。
二軒目、別所さんのところではシャワーチェアに移動するのに一部介助、その後は自営業を営むご主人とコーヒーを飲みながら、お話。車椅子が通れるようにするために、間口を広げ、新しいドアにした際に工事業者に”ヘルパーが通れるように間口を広げた”と言ったとのこと。
三軒目、原さんの家に行く。一人で大きな農家に住んでいて、家に入ると尿臭が漂っていた。失禁状態でベッドに横になっていた。血糖値の測定をしていると間もなく、看護師が来て、インシュリンの注射、その後、ベッドのギャッジを上げて、歩行器で歩き出すのを見守りつつ、朝食準備。彼はコーヒーと出し殻の紅茶とパンにバターとはちみつをたっぷり塗った物が好きとのこと。浴室に行って、陰部清拭、その後、トイレ清掃。着替えて、キッチンで朝食。洗濯機を回して、退出。
四軒目伊藤さんのお宅。アル中の娘さんとお孫さん二人と暮らしていた。ご本人はベッドに寝ており、声かけで自ら起床。ポータブルトイレの始末をし、更衣を一部介助しつつ、朝食(黒パンのおかゆのような物)を作る。コーヒーもおとし、炭酸水を用意して、リビングにいる伊藤さんのところに持っていく。
10:20には事業所に戻り、休憩&他のヘルパーさんと情報交換。
11:00過ぎに五軒目の松本さんの所にお掃除の援助に行く。私たちが掃除をしている間、二階で
入浴するとのこと。配食サービスも受けているが、”断りたい”とのこと。理由は酢漬けがないから・・・。
安西さんの”酢漬けをスーパーで買ってきてもらえば?”の一言で解決。松本さんは来週で90歳とのこと、子供や孫達が、それぞれに外国に行っているそうで、安西さんに「松本さんは行ったことないのですか?」と聞かれ、「自分は行かなくても、世界の方から来てくれるからね」とのこと。その後、先ほどの洗濯機を回したままの三軒目の原さんのところへ戻り、洗濯を干す。そして、昼の薬を介助。
その後、六軒目、平川さんの所で、ポータブルトイレ介助をして、走行距離、26Kmの訪問終了。
12:50昼食となったが、13:05から訪問看護師との勉強会&連絡会が13:30まで行われた。同じく訪問している方の様子や困ったことはないか、話し合っていた。内容としてはバルーンのカテーテルの長さが長すぎるとか、加圧ストッキングがきついのか、サイズがあってないのかとか具合が悪くなっている方がいるなど、皆で話し合っていた。加圧ストッキングのはかせ方についても、自信がないという人に対して、皆でやり方を話し合い、今後、勉強会を設けることになって終了。
14:00に七軒目の久保田さんを離床介助に行き、その後、八軒目後藤さんの所に掃除に行くが、留守・・・。掃除を待っていたのに、13:00に来なかったので、連絡を待つとのメモがあった。事前に今日は連絡会があるので、掃除は14:00になると言ってあったそうだが・・・その後、9軒目の遠藤さんの離床介助をして終了。
次から次へと訪問するので、あっという間でした。

下の写真の一枚目はブナです。デンマークでは日本の桜前線ならぬ、ブナ前線で春を感じ、
芽吹いたブナの枝を花瓶に挿して飾ります。二枚目は菜の花畑で、菜の花からオイルを取ります。
これもデンマークの春の風景です。今は21:30頃まで明るいです。次は準夜勤の様子をお届けしたいと思います。(石山)
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訪問介護であっても24時間のサービスが当たり前!?なのでしょうね。日本では「夜間対応型訪問介護」の事業参入がなかなか浸透していかない実情があります。「施設が足りない!」という視点だけではなく、”自宅で自分の好きなコーヒーとパンにバターとはちみつをたっぷり塗った物”を食べ続けることがどうしたらできるのか?という議論を先行させていくことが忘れられているような気がしております。
福祉は制度サービスです。
行政の行動基準は、ある問題が大きく顕著なものにならない限り、公としてのアクションは起こしにくいものです。
でもそれは以前の話かな・・・。これからの行政力は、先を読む眼力と行政が福祉を変えていく!リードしていく!という気概が求められているような。
「事業所→行政」という流れで物事を動かすことと「行政→事業所」という流れで前進させていくことのバランスが大切。もちろん、ミスリードというリスクがはらんではおりますが・・・。介護と医療の事業所の取り組みをリードする行政力が求められており、行政が福祉を変えられる。変えなければならないと感じるこの頃です。
老人ホームの入居率に関しては、家族制度、経済格差などの要因も背景に潜んでいます。現実問題として、要介護度1~3程度であって、経済的に生活保護基準水域の方々にとっては、老人ホーム等の施設を利用するという選択肢はかなり難しい状況があります。もちろんそういった時こそ社会福祉法人の出番になるわけです!が、施設を利用できなくて困っていらっしゃる方々の背景を捉えて、事業所側でできる範疇のことには限界があります。行政がリードして困っている方々に対する支援策を根本から構築し、それを事業所側が適切に展開する!ことで多くの方が救われるはずです。
サービスの品質を護ることが行政の仕事!
ごもっとも!
そこにサービスの穴を埋めることとサービスの品質を高めることをするのも行政の仕事!が今まで以上に加わると日本も福祉先進国になれるはずです。そう考えると行政職員の仕事ってとてもやりがいがあるなあ・・・。もう一度行政マンとしてやってみたいと思う今日この頃です。
まあ、大切なのは、困っていらっしゃる方にもっと親身になるってことかな・・・。(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-23 11:36 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

先日、朝に霜がおり、気温はマイナスでした。
デンマーク人たちも”まるで秋みたい”と言っておりました。

さて、今回は排泄介助、特にオムツ交換の仕方について、ご報告します。
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デンマークでは写真のようなボールにビニール袋をかぶせ、その中にお湯をいれます。居室のバスルームにある洗面台の蛇口からは普通にお湯が出ます。その中に液体の石鹸を数的たらし、そのお湯の中に使い捨ての薄いスポンジを浸して、絞ってから清拭します。その後、乾いたタオルで拭いて終了。トイレ介助やオムツ交換の時間は人によって様々ですが、排泄介助に追われるという感じはありませんでした。
2週間お世話になったここも、金曜日で終了。月曜日からは新たな
ところに挑みます。(石山)

前回の報告にあった移乗介護の事例を見てもそうですが、排泄介助の方法に関してもグローバルスタンダードというものは存在しないようです。国々での生活習慣や文化が異なるので、どちらがいい。悪いということの評価にはなりませんが、固定観念だけは取っ払って、具体的方法の輸出入ができるような産業でありたいと思わずにはいられません。介護の悩みは万国共通!ですよね!?(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-17 17:49 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

今日の研修について、報告します。
今日は朝から、92歳の方(男性)がトイレ(とお風呂が一緒になっている所)の床に血だらけで
仰向けに寝ているのを発見!意識あり、本人曰く”ずっとこうなってた”とのこと。外傷を確認した
ところ、肘の皮が3cm四方くらいむけていて、そこからの出血のよう・・・。
さすが、デンマークと思ったのは人力で助け起こさず、傷の手当をしつつ、別のスタッフがリフト
を探しにいったこと。どんなときでも決して、介護者が体を酷使するような”持ち上げる”行為はしないことが徹底されていました。倒れている92歳の方も”早く起こしてくれ”とは言わず、スタッフのリフトを持ってくるからの声かけにうなずいていました。
その後、92歳の方はリフトでベッドに上げられ、横になりました。一時間後にはいつものよう
に歩行器を使いながら、歩いていました。”痛くないですか?”と聞くと、”そんなにひどくなかったからね”とおっしゃり、昼食にはビールとスナップ(デンマークの焼酎)を飲みながら、オープンサンドを召しあがっていました。
デンマークでも事故は起きるとのこと。事故を未然に防ぐことは必要ですが、起こったときにどうするかという対処方法も重要です。日本だったら、このような事故が起きたら、ご家族への説明・謝罪が必要だろうな・・・と考えました。今回は貴重な場面に居合わせたことに感謝しつつ、92歳の方のお怪我が大事に至らなくて良かったと思いました。
では、またご報告します。(石山)

たくましい!介護する側の技量が求められるだけでなく、実は、介護される側の方々も老い方を心得ているようですね。私たち日本人もいかにして老いていくか?というテーマをタブー視しないで、もっと正面から向き合って学んでいかなくてはいけないのでしょう。
「生きることそのものが「老い」に向かうプロセスとすれば、どんな年齢の人でも――それがたとえ生まれたての赤ん坊であっても――「老い」を考える主体となれる」と社会学者の上野千鶴子氏は語っております。
老いることは、決して高齢者の方だけでなく、若い世代の方々も「老いの当事者」として考えていくことが求められているような気がします。決して他人事ではないのです。「明日は自分もそうなるかもしれない」という思いが、介護の質を高める大きな”力”になるのではないかと思っています。(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-10 20:36 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

さて、昨日から、個人研修が始まりました。私がお世話になっているところ、デンマークには日本の老人ホーム的な施設ははもはやない・・・。言わば”高齢者住宅”とでも申しましょうか・・・。
イメージ的には、日本のグループホームやユニット形式の特養に近い感じ。(あくまで、私の個人的見解です)
1つの建物に12のおうちが入っていて、共有スペースがあり、12人の高齢者が住んでいます。写真はその建物を外から撮ったものです。
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デンマークのハードが素晴らしいとは大体の方が想像するのでしょうけど、やはり素晴らしい!スペースが十分にあること、一人ひとりに十分な福祉用具があり、要介護者も介護者のことも守っています。居住スペースや労働環境については、法律で定められていて、きちんと守られています。
研修中の勤務は、8時間ずつの3交代制なので、昨日、今日は日勤で7:00~15:00勤務でした。明日はデンマーク語を直訳すると夕方勤務?日本だと、準夜勤の時間でしょうか?15:00~23:00まで勤務です。
それでは、またご報告します。(石山)

このハードの違いは、文化の違い!の一言で済まされるものではないのでしょう。お年寄りの尊厳!を声高に叫ぶ前提に、先ず目に見える住環境のカタチで表現されるべきだと感じさせられる写真です。また、要介護者の方々も介護者も護る視点・・・、事業者の管理者として学ぶべき思想、学ぶべき実践。謙虚な思いでこれからの報告も楽しみに待ちたいと思います。(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-05 23:59 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

海外研修報告1

中央競馬馬主社会福祉財団の第38回海外研修生として、松寿園ケアプランセンター六実の石山ケアマネが4月下旬から、海外研修に参加しています。
助成事業として事前のセレクションに見事!合格して、言わば日本代表!としての参加です。福祉先進国と言われるデンマークとスウェーデンの2カ国に約3ケ月間の滞在研修です。アイスランドの火山噴火により当初の出発予定が1週間ほど遅れましたが、無事に出国。
海外レポート第一報が届きましたので、皆さまにもお知らせいたします。
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本日、デンマークはあいにくの曇りです。
今日は在宅で生活されている障がいのある方のお宅に訪問してきました。
24時間、毎日、援助者をつけ、自宅で生活されていました。ご自身では運転できないのですが、
車を持ち、その援助者の運転によって、どこにでも外出されているとのことです。
写真は、デンマークの地主の豪邸(お城ではありません)です。
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身体に気をつけて、有意義な時間を過ごし、たくさんの収穫を持ち帰ってきてもらいたいものです。049.gif
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by rokkoudai | 2010-05-01 08:24 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)