海外研修報告6 fromデンマーク

「海外研修報告5」で福祉に対する行政の関わりの重要性について触れましたが、石山さんから北欧の福祉行政について早速レポートしてくださいました。

北欧は多くの市民が自分たちの税金が何にどう使われるのか、というより、何にどう使うか、熱心に考えるというべきでしょうか。
ちなみに投票率は80%くらい(私の記憶なので、正確な数値ではないですが・・・)で、市議会レベルだと、議会は夜に開かれます。皆、昼間は自分の仕事があるからです。当然、市議会議員にお給料はありません(その時間に対する時間給はありますが)。昼間は会社員だけど、市議会議員とか、昼間は学校の先生だけど、市議会議員などは普通です。
介護に携わる職員はすべて、公務員です。労働環境は法律で守られています。
例えば、浴室(デンマークはトイレとシャワーが一緒にある)はどれくらいの広さが必要だとか(これは介護者が二人入って介護できる広さ)、移動介助に使うリフトを使う場合は
必ず、二人で行うとか、要介護者はもちろん、介護者のことも守ってくれています。
市役所で働くデンマークの職員と直接、話したことはないのですが、皆、日本のように異動がないので、その専門分野に特化しやすいのではないのでしょうか。加えて、長年勤めていたから、階級があがるということもありません。デンマークではどこどこの課長さんが定年で辞めたとしましょう、日本だと、その組織内の誰かが昇進となるのが大部分だと思いますが、デンマークは”これこれの課長職、求む!”のように外部から募集することになります。日本とは違いますよね。
(石山)


上記、レポートを整理すると・・・
①市民の感覚の違い! 税金は徴収される<どのように有効に使うか。という発想の違い。
②議会の違い! 職業議員ではなく、一般の方が議員として活躍している。という距離感の違い。
③介護職員の違い! すべて公務員!福祉は国が責任を持つ!国民の安心は国が行う!という姿勢の違い。
④公務員の違い! 異動のないリスク<専門性の追求!という仕組みの違い。
福祉を育む土壌を耕していかなければならないのですが、花を咲かせるためには、様々な立ち位置にたって福祉(福祉だけではないですよね)を見ていかなければならないようです。
もちろん、北欧のマネをすればよい!ということにはなりませんが、「マネブ」ことは成長の近道への重要なヒントになるでしょう。
国民性の違い!一言で言うとそうなりますが・・・。その違いとは・・・。
それは・・・やはり、「他人ごとではない!」「人任せにはできない」という自立心(自律心)の違いなのかも・・・。日本人は他人ごとにするってところあるような・・・。
お年寄りばかりに自立を求める介護保険ではなく、先ずは自分自身の自立(自律)と向き合うことが求められているような気がしてなりません。自分で書きながらドキッとします。
(正田)
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by rokkoudai | 2010-05-24 22:27 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)