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海外研修報告9 fromスウェーデン

スウェーデンでの研修報告を致します。この土曜日は王位継承権のある王女の結婚式だったので、スウェーデン中がお祝いムードで一杯でした。
今回の実習先はマルメの北にあるランスクローナという海辺にある町です。下の写真が実習先の高齢者住宅です。
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実習する場所は高齢者住宅の3階のフロアなので、外から3階の呼び出しボタンを押すと、インターホンで応答し、職員がドアを開けてくれました。建物は5階建てで、1,2,3,4階に高齢者が住み、全部で45人とのこと。
3階のフロアには12人の高齢者が住んでいて、職員は全部で8人。勤務体系はものすごく複雑で、日勤帯はおおよそ3人のスタッフが12人の介護にあたっていました。深夜帯(20:45~07:00)はこの住宅全体に職員が2人~3人とのこと・・・、なぜ、2~3人なのかというと、市の財政難で、以前は3人だったのに、減らされているそうです。朝、ご夫婦の援助に入らせてもらいました。ご主人は寝たきりで、言葉でのコミュニケーションも難しい様子でした。奥様は車椅子ですが、コミュニケーションは可能でした。2人の離床にはリフトが使われ、おむつ交換は日本ともデンマークとも違いました。デンマークのような使い捨ての薄いスポンジにお湯を含ませて拭き、タオルでふき取っていました。
朝食は7:30~10:00にとり、10:30~11:30がお茶の時間、13:00~13:30が昼食時間、15:00~16:00に午後のお茶の時間、夕食は18:00~18:30、夜のお茶の時間が19:00となっていました。特に決められたスケジュールもなく、皆様ご自分の部屋や共有スペースで過ごされていました。
今日は正規スタッフが夏休みに入る間にアルバイトに入る人たちへの説明会が13:00からあり、
私もそれに加えてもらったのですが、15人のアルバイトたちが来ていましたが、その半分が外国人でした。高齢者介護は労働条件は悪いし、資格が無くても働けるので、若いスウェーデン人たちはあまり望まない職業になっているとのこと。正規の職員も高齢者が外国人のスウェーデン語を理解できるか危惧していました。
スウェーデンで感じたことは、高齢者施設はもうないとのことだったのですが、実習先は施設のような感じで、時間・時間で介護しているように感じました。労働時間も週末は10時間働いたり(7:00~12:00、17:00~21:00)、デンマークの完全8時間制とは違っていると感じました。
スウェーデンに来て、言葉のカベを感じており、デンマークの時の様に動けないので、非常に歯がゆいですが、じっくり観察して、実習させてもらおうと思います。
(石山)

スウェーデン語ってあるんですね!?
北欧イコール=福祉先進国というイメージを持っている日本。レポートを読むと・・・なかなか向こうも大変!と感じさせられます。もちろん逆もまたありき。日本の介護の良さ、課題なども国境を越えて橋渡しをする方法がまだまだ介護の領域は弱い部分があります。国々の生活・文化に左右される所もありますが、やっぱり閉鎖的なのかなあ・・・この業界、、、と思わされます。
肌で感じること、自分の目で確かめられること、体感することで体得できることって貴重です。井野中の蛙にならないように常に外向き内向き感覚のバランスは磨いていきたいと思うこの頃です。
それにしても、正規職員が夏休みに入るためのアルバイトってどういうこと?
日本の介護も多国籍で支えていくということが近い将来の現実となるでしょう。そう考えると・・・ゲストお一人お一人の生活歴を背景とした家庭的な介護や個別ケアの行く末は・・・不安になります。なんだか、もっともっと高齢者介護のやらなければならないこと、できること、努力目標、理想等の交通整理を行い、現実路線(基本)の徹底された教育プランを定着させていくことが大切になってくるような気がします。言葉の問題、専門性の問題、心持ちの問題・・・これらは、日本人であっても抱える問題。さらに介護は、人を支える”人間支援力””生活の達人”でなければ他人様を支えることなどできようがありません。学校教育の段階から”老い””死”というものを通した生活力・生きる力を高めるカリキュラムの構築が必要ではないでしょうか。
介護も異業種同様、理想と現実のギャップの中で日々試行錯誤さまよっておりますが、人材という資源が枯渇してしまっては・・・。
「人生の最終ステージも捨てたもんじゃない!」世の中の実現のために、今日も職員みんなで大汗をかかせていただいた夏至の一日でした。(正田 貴之)
by rokkoudai | 2010-06-21 20:14 | 居宅介護支援事業所 | Comments(0)

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